カメラ用レンズ以外のモノもレンズはレンズ。
むりくりカメラにつけりゃ写るんじゃないか…ということで、フィルムを見るときに使うルーペをカメラにつけたときに調べたネタを紹介します。
ルーペとは
拡大鏡のことで小学生のころ授業で使った虫眼鏡もルーペです。
シンプルなものは凸レンズ1枚で100円ショップでも購入できます。
写真関連ですと、現像したフィルムを拡大して鑑賞するために使います。
ルーペの倍率と焦点距離
ルーペは拡大鏡なので倍率は書かれていても焦点距離は書かれていません。
カメラの撮像面から、だいたいどのくらいの距離にルーペを配置したら良いのか把握するためにも焦点距離を知る必要があります。
ルーペの専門メーカー『池田レンズ』さんのサイトの『ルーペの倍率』のページに焦点距離の計算式が紹介されています。
倍率=(250 ÷ ルーペの焦点距離)+1
http://www.ikeda-lens.co.jp/guide/index3.php
式を変形すると焦点距離fは
焦点距離f = 250 / (倍率x - 1)
となります。
僕の手元にあるsmc PENTAX PHOTO LUPE 5.5xは約56mm、Vixen MT19の3xが約125mm、4xが約83mm、5xが約63mmになります。
1枚構成の両凸レンズならばレンズの主点はレンズの真ん中なので撮像面から大体焦点距離分離せば像が写ります。
絞り(F値)の考え方
写真を撮るとなると被写界深度の調整や画質の改善などの為に絞り込みたい場面があります。
もちろんルーペには絞りはありませんので自分で計算し作る必要があります。
公称F値は
F = 焦点距離f / 有効口径Φ
で決まります。
4倍ルーペの焦点距離83mmでF11にしたい場合は絞りの開口を
Φ = f / F = 83[mm] / 11 = 7.5454...[mm]
約7.5mmにすれば良いことがわかります。
実例
実際に手元のルーペをカメラに取り付けてみました。
右側面がsmc PENTAX PHOTO LUPE 5.5xをL39マウントに取り付けられるようにしたもの。
左側がVixen MT19 4xをM42マウントに取り付けられるようにしたものです。
詳細の説明、作例などは記事を改めて紹介したいと思います。