久しぶりにカラーネガフィルムの現像に再挑戦しています。
パラメータを変更しつつ試行錯誤していい感じになったレシピをメモします。
備忘録的な位置づけなので細かい説明は端折っていますのでご了承ください。
※2020/09/21追記: KODAK GOLD 200で試したところ発色不足、カラーバランス崩れが確認できました。コダックのフィルムではおすすめできません。
カラーネガフィルム現像について
カラーネガフィルムの現像には発色現像、漂白、定着の3つの工程があります。
発色現像ではハロゲン化銀から銀像を生成しつつ色素の発色を行います。
漂白では銀をハロゲン化銀に戻します。
定着ではハロゲン化銀を溶かしフィルムから取り除きます。
結果、銀像はなくなり色素で色が反転した像がフィルムに生成されます。
必要な薬剤
最低でも発色現像を行うための発色現像液、漂白と定着を1液で行う漂白定着液を用意する必要があります。
以前はナニワカラーキットNというカラーネガフィルム自家現像用のキットが販売されていたようですが、すでに入手不能となっています。
現在では自動現像機(ミニラボ機)用の補充発色現像液を水で希釈、印画紙用の漂白定着液を利用する方法が紹介されています。
僕は発色現像液にオリエンタルカラー CNL-1R、漂白定着液にはKodak RA-4BFを使用しています。
薬液 | 製品名 | 希釈 | 備考 |
発色 現像液 | オリエンタルカラー CNL-1R | 水8:A液1:B液1 | 現像ごとに使い捨て(ワンショット) リニューアルで3液式になった模様。 |
漂白 定着液 | Kodak RA-4BF | 水33:A液7:B液10 | 使いまわし可 |
発色現像液、漂白定着液共に量が多いのでちょっとお試ししたい…というのには大げさになっちゃうのが難点ですね。
現像工程
工程 | 時間 | 温度 | 備考 |
前浴 | 2分 | 40℃ | タンクを温める。適度に撹拌など行い気泡を追い出す。 |
発色 現像 | 6分 | 30℃ | 発色現像液をタンクに注いだあと、60秒撹拌。 その後は60秒ごとに10秒撹拌。 時間経過後、発色現像液を排出。 |
水洗 | 2分 | 40℃ | 残った発色現像液を洗い流す。 適度に撹拌したほうがいいかも。 |
漂白 定着 | 7分 | 30℃ | 漂白定着液をタンクに注いだあと、30秒撹拌。 その後は30秒ごとに5秒撹拌。 時間経過後、漂白定着液を排出。 |
水洗 | 3分 | 残った漂白定着液を洗い流す。 | |
水滴 防止 | 30秒 | ドライウェルに浸す | |
乾燥 | リールからフィルムを取り外し、クリップで吊って乾燥させる |
※2020/08/20現在